6.26.2012

突撃爆撃!ヴァイオレット、ローザを救い出せ!

突撃爆撃!ヴァイオレット、ローザを救い出せ!

ごっくー王国の住人ヴァイオレットになって、
ダンテから奪われた愛しのローザ先輩を救い出そう!
ラストは感動?

難易度 簡単
プレイ時間 約3分

日曜日の朝。
ヴァイオレットはコーヒーをカプリと飲みながら、いつものようにごっくー王国新聞を開いた。そして飲んでいたコーヒーを吹き出してしまった。
《ローザ、ダンテに誘拐される!》昨夜未明、ローザが公園でパントマイムの練習をしていたところ、ダンテが襲撃し、さらっていった。…しかしごっ くー王国警察は、ダンテのあまりの凶悪さに恐れをなし、実況見聞にすらためらっている模様…。
ローザとはつい二、三日前に遊んだばかりだ。ローザがパントマイムをしていたとは知らなかったが。
その時、ヴァイオレットははっと思い出した。「ヴァイオレットの誕生日いつだっけ? …面白いもの見せてあげるよ」という、ローザの言葉を…。 ローザは、ヴァイオレットの誕生日の出し物として、パントマイムを練習していたのだ。
ヴァイオレットはコーヒーを一気に飲みほし、服を着替えると、ローザ救出の旅に出た。


ヴァイオレットは左の道を行くことにした。
途中で何度か足を滑らせたものの、ヴァイオレットはなんとか無事に沼地を抜けることができた。
しばらく行くと、黒い影がゆっさゆっさと歩いてきた。
全身に剣道の防具をまとったその人物は、ヴァイオレットを見るや、ぴたりと立ち止まった。
面の隙間から、鋭い眼光がのぞく。
「ダンテ様に刃向かう、ヴァイオレット殿とお見受けしたが?」
ヴァイオレットは肯んじた。
「いかにもヴァイオレットですが、何か?」
「私はダンテ様第一の家臣、ホワイト(いぶき)と申す。お手合わせ願おう!」
敵ならば、闘うより仕方がない。
「いいでしょう。運命もそれを望んでいるようだ」
ヴァイオレットはさっと構えた。
ホワイト(いぶき)が竹刀を構えると、あたりの空気がしんと張りつめた。

二人はじりじりと間合いをつめていった。
張りつめた均衡が作られる。
精緻な細工物のようなその均衡を、最初に崩したのはホワイト(いぶき)だった。
「めーーーーーんッ!」
ホワイト(いぶき)の竹刀がヴァイオレットの横っ腹に食い込んだ。
「ゲフッ(そこお腹だよ)?」
「こてーーッ!」
「ぐはっ(また嘘かよ)!?」
「マッハ文朱ーーーッ!」
「ぐふっ(どの部分だそれは)!」
ホワイト(いぶき)の三連弾を受け、ヴァイオレットは(精神的にも)かなりのダメージを受けた。
「はぁ…はぁ…この剣士らしからぬ大嘘つき!」
「何のことですかな」
ホワイト(いぶき)は面の奥で真顔で言った。
「えっ!?」
(まさか、マジで全部間違って覚えてると?うわー、本物だよ、この人。たちわりー、逆にたちわりー)
ともかく、ここは一打逆転の技を放つしかない。

ヴァイオレットドッキング
ヴァイオレットキックDX
ヴァイオレットビンタZ

「シュガーレイズド・ストロベリーリングーーーッ!」
と叫びながら、ホワイト(いぶき)が竹刀をかかげて突っ込んできた。
「助けておじいさん!ほほえんでおばあさん!必殺!ヴァイオレットキックDX!!」
ヴァイオレットは飛びかかってきたホワイト(いぶき)に、先祖伝来の秘技、ヴァイオレットキックDXを放った。
「ぶべら!!」
ホワイト(いぶき)の竹刀が回転しながら空高く舞った。
シュン、シュン、シュン、シュン……ずぼっ。
竹刀が地面に付き立った。
まるで墓標のように。
「ま…負けた…剣の道に人生のすべてをかけてきた…この私が…」
ホワイト(いぶき)は倒れたまま、絞り出すようにうめいた。
「ホワイト(いぶき)よ…過ちて改めざる、これを過ちというと、孔子も言っている。最初からやりなおしたらどうだ。特に基本的な言葉の意味とかか ら…」
嗚咽するホワイト(いぶき)にそう言い残し、ヴァイオレットは旅を再開した。

ヴァイオレットはてくてくと歩き続けた。
やがて、よどんだ沼地に出た。
沼地には足場になりそうな石が、点々と頭を出している。
石の上をぴょんぴょんと跳んでいけば、向こう岸まで渡って行けそうだが…どうしたものか。

石の上を跳んでいく
沼地を迂回する

ヴァイオレットは沼に浮かぶ石の上を、ぴょんぴょんと跳んでいった。
「よっ、ほっ!」
跳んでいるうちに楽しくなってきた。
「ケン、ケン、パ♪ケン、ケン、パ♪ケン、パ♪ケン、パ♪ケン、ケン、ギャー!」
一つしか石がないところに足を開いて跳んでいったせいで、ヴァイオレットの股間に石が突き刺さった。ヴァイオレットはそのままゆっくり倒れ、あま りの激痛で霊魂をはみださせながら、沼の底に沈んでいった。
(ローザ…ごめん…。股間が…ミリミリっていって…霊魂…出ちゃった…)
薄れゆく意識の中で、ヴァイオレットは大きな黒い影を見た。それは沼地に住む恐竜のモッシーだった。モッシーは気絶したヴァイオレットを背中に そっと乗せた。
一時間後、ヴァイオレットは沼地のほとりで意識を取り戻した。
モッシーの姿はもうない。
ヴァイオレットははみでた霊魂を身体にしまってから、がにまたで進んでいった。
しばらく行くと、向こうからマタニティードレスを着たノルディが、しずしずと歩いてきた。
「やあ、ノルディ。その格好…もしかして、おめでた?」
ノルディはほっぺたを少し赤くしてうなずいた。
「へー!おめでと!ヒューヒュー!で…お相手は?」
「ヴァイオレット」
「はっはー。まったくヴァイオレットも角におけないなー。あのエロ仙人めが。って僕!?」
驚きのあまりヴァイオレットのアゴがシャクレた。

心当たりがある
心当たりがない

「いやいやいや。まったく、記憶にございませんが?」
ノルディの表情がさっと変わった。
「なに?逃げる気?」
「いやいやいや。えぇ?…いや、やっぱりそんなことは…」
「だって、あの時夢に出てきたじゃん!そんでキスしたじゃん!しかも無理矢理!その時の子だから。認知はしてくれるんでしょ?」
「いやいや。夢?…キス?…いやいや」
「何回『いや』って言ってんのよ。あんた『いやいや教』の教祖?このうじ虫!」
ノルディはヴァイオレットを平手打ちすると、身重の身体で走っていってしまった。
「いやいや…」
ヴァイオレットは途方に暮れたが、ともかく冒険を再開するしかなかった。


ヴァイオレットは左に曲がった。
やがて、巨大なダンテ城が見えてきた。
城壁から突き出た砲台の数が、城の堅牢さを物語っている。
ヴァイオレットが意を決して近づいていくと、一本の砲台がキリキリと動いた。
砲口が狙っているのは、確かにヴァイオレットだった。
ドーン!
黒煙と共に砲弾が放たれた。
いや、ヴァイオレット目がけて飛んでくるのは、人間大砲の弾となったダンテだった。
ダンテの石頭が、岩をも砕く勢いでヴァイオレットの鎖骨に直撃した。
「ぐあっ」
地面に倒れ込んだヴァイオレットに、ダンテは罵声を浴びせる。
「いつまで待たせる気だ、この野郎!」
ダンテの顔には、砲身内部の溝の跡がくっきりと残っていた。
かなり長い時間、大砲の中で待っていたのだろう。
「絶対許さねーからな!」
ダンテは悪鬼のような形相でヴァイオレットに襲いかかった。

ヴァイオレットパンチ
ヴァイオレットチョップ
ヴァイオレットエルボー

ヴァイオレットはダンテの攻撃をギリギリでかわし、「あちょ!」つらい体勢から起死回生のヴァイオレットエルボーを放った。
「ギニャ!」
ヴァイオレットエルボーは見事に決まった。
ダンテは地面に転がり、のたうち回った。
「今のが、僕のぶんだ」
「え!?(まだやる気なの?)」
「お前に苦しめられてきた者の苦しみはこんなものじゃないぞ!これは…ローザのぶん!」
ヴァイオレットエルボーをもう一発ぶちこむ。「ごはっ!」
「そしてこれが…大塩平八郎のぶんだーっ!!」
「めぎゃー!(関係ねー!!)」
吹っ飛んだダンテは、偶然にも発射された砲身の中に、すぽりと入ってしまった。
ドコーン!
大砲が暴発し、ダンテは遠くに飛んでいった。最後は豆のようだった。

ダンテをやっつけたヴァイオレットは、ローザの名前を叫びながらダンテ城に突入した。ダンテ城の地下牢に、ローザは繋がれていた。すっかりやせ 細ったローザを、ヴァイオレットはおぶって帰ることにした。
「ありがとう…ヴァイオレット…きみの誕生日には…いいもの見せてあげるね…」 ローザはそうつぶやくと、ヴァイオレットの背中で眠ってしまっ た。
翌日のごっくー王国新聞に、次のような記事が載っていた。《ヴァイオレット、ダンテのもとから、ローザを救い出す!》昨夜未明、勇敢でさっぱりし た性格のヴァイオレットが、ダンテ城に幽閉されていたローザを救い出した。報告を聞きつけたごっくー王国警察は、ようやく誘拐事件の実況見分を開 始…。その日以来、ヴァイオレットはいきなりごっくー王国一の人気者になった。そして誕生日パーティーまでがテレビ放映されるようになった。
ヴァイオレットの誕生日、ごっくー王国中のテレビには、不思議な映像が流れていた。それはローザのパントマイムだった。ものすごくへたくそなパン トマイムで、ほとんどの人が、新しいダンスと思って観ていた。もしパントマイムだと教えても、冗談だと思ったに違いない。中には怒り出す人もいた かもしれない。けれどヴァイオレットは、それを世界一素敵なパントマイムだと思った。


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ヴァイオレット
「こんな感じのものが毎回自動生成されて楽しめます。
毎回違った道筋を冒険出来るので楽しいですよ?
是非一度プレイしてみてください。
舞耶さんとかごっくー管理人が作るよりよっぽど良いかもしれません。」
http://avg-maker.com/577749.html

5.04.2012

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極楽地獄会柱開闢こと「ごっくー」では、極楽地獄という世界を舞台に創作ネタや管理人の徒然なる日常の由無し事を語って行きたいと思います。ごっ きゅん通信のメルマガをメルマで発行中。
キャラクタートークが楽しめます!
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オリキャラ交流や二次作品大歓迎!

1.04.2012

キャラなんとか機(byヴァイオレット)

キャラなんとか機っていう フリーソフトがあるんですって。
そのソフトを使うと、パーツを組み合わせてキャラクターが自由に作れるんです。
その作ったキャラクターを、ブログやwebサイトやゲームとかに使用できるから、
密かに便利で人気なんだそうですよ!
ということで、ごっくーも知名度上げの一貫として、キャラなんとか機のパーツを作っちゃおうかと思うんです。
知名度上げって、有名所のソフトのプラグインとか追加素材とか作ったら効果があるかも・・しれませんね?
あと乙女ゲーを作りたいとか言ってましたよ。
でもあまり恋愛・・というかカッコイイ男子に興味がわかない管理人がそんなもの作れるんでしょうか・・?
乙女ゲーじゃなくおっさんゲーあたりにすべきだとぼくは思うんです。